2017年10月10日

ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR FINAL 2 DAYS を見てきたよ

・9/29 (Fri) メットライフドーム、ネット裏BOX席21列
・9/30 (Sat) 新宿にてLV


ついに引き当てたAqours初現地。
しかし私の表情は明るくはありませんでした。
懸念の一つは体力の不安。すでに初秋とはいえ暑さも予想され、経験した人間から異口同音に漏れる「あそこだけはいやだ」の声。俺は死なずにライブから帰ることが出来るのか?
もう一つは席の位置。ネット裏でしかも上から数えたほうが早いとくれば、当然ステージからは最も遠いということは予測できるわけで。
そんな不安を抱えながら、私はかねてから準備していたVAAM500mlを6本、くわえてカロリーメイトを二箱、塩分タブレットに冷えピタと、もはや装備というにふさわしい荷物をバッグに詰め込み、行軍に赴く兵士のごとく所沢のさらに奥へと足を踏み出したのです。

そして現地。
野球を見るならバカ高いBOX席だけあって、椅子は本当に最高。帰りに一般スタンドの席も見ましたが、もはや比較にさえなりません。背もたれにヘッドレスト、余裕のある間取りは本当に素晴らしい。最高です。野球を見るのであれば。
しかし悲しいかな、これから見るのはライブなのです。まさに対面、はるか向こうにかすむステージを見てこれも運、致し方なしとため息をついたその数時間後、とてつもない瞬間が待っていることなどその時は知る由もなかったのでした。

そう、まさか目の前の通路が「じもあいロード」になるなんて思ってなかったんです……。

地元愛♡満タン☆サマーライフでスタンドの間をトロッコでゆっくりと通っていく二人。その通路が目の前にあったのです。マジで来るのか、と思っていたら白い光に包まれゆっくりと目の前を過ぎていくヨハネ……。

なんということだ。
これは現実なのか。
っていうか超細っせえ……。
しかも目の前を通り過ぎたかと思ったらちょっと右のほうで曜ちゃんといちゃいちゃし始めた……。
っていうか同じ次元に存在する生物だったんだ……。

μ'sの4thで目の前をゴンドラが通り過ぎたときから全く語彙が変わっていません。

そんな感じで充分すぎるくらい元を取って帰ってきました。

ライブの間奏としては、名古屋、神戸のあとにも書きましたが、突出した個の力より、全員のものすごいパワーアップと、Aqours全体で殴りに来たことを感じられたライブでした。埼玉では、名古屋、神戸よりもさらに全体の力を感じさせらたように思います。
これにはおそらく埼玉でのセットリストも関係していて、学年曲が削られ、各ユニットの曲も一曲ずつに抑えられた代わりにデュオ・トリオコレクションの曲が入る形になり、全体曲以外の曲で同じメンバーが続く曲がなかったため、限定したメンバーへの固定的な印象が持続しづらくなったことも一役買っているのではないでしょうか。
また、名古屋神戸ではほとんど入っていなかったアニメ一期関連楽曲が埼玉では数多く入っており、これから始まるアニメ二期への橋渡しにもなっていました。

ただひとつ不満があるとすればPA関連の不備が多く感じられたことですかね。
ドーム一日目などは、あきらかにスクリーンでは演者が歌っているにも関わらず、声を拾えていないか突然拾い始めるなどの箇所が多く見受けられました。PAの設定を疑う声も聞かれたほどです。
二日目のLVでは一日目で気になった箇所でもしっかり声を拾えていましたし、思い返してみれば名古屋神戸のLVでも同じような場面はけっこう見受けられたように思えます。
一日目が二日目の実験台になることはまあ仕方ないとしても、もしそういった不備で声が拾えなくてもトチッたと思われるのは演者なので、オペレーションは難しいとは思いますが何とか頑張っていただきたいです。

Aqoursメンバーに関しては、全員本当にパワーアップしたなあ、という印象が第一です。前回書いたようにダンス面では特にそれが顕著で、曲中どのメンバーに目を向けてもまったく見劣りしないのに驚きました。どれだけ練習を積み上げたんでしょうね……。
Aqoursには何人か、ステージ上でのライブに関してボーカル、ダンスなどで明らかに突出したメンバーが何名かいるのですが、全員の能力が向上したことで、ステージ上で見られるメンバー間の差がなくなってきた、という印象を受けました。これはつまり、ステージ上の能力に長けたメンバーがそれ以外のメンバーに追い上げられ、持っていたアドバンテージ、つまり特長が徐々に相対的に消滅しつつあることを意味しています。
ここから先はそれぞれのメンバー+CVの方が、どうやってさらにオリジナルの個性や持ち味を伸ばしていくかの勝負になるのではないでしょうか。

そんな中で一歩抜け出したな、と思うのが、黒澤ルビィ役の降幡愛さんです。
ルビィ、というキャラを考える際にまず出てくるのは「可愛い」というワードなのですが、どう、と言われるとけっこう言葉に詰まる方は多いのではないでしょうか。
ルビィはひたすらに可愛い。最近はここまで庇護欲をかきたてるタイプの可愛さを持ったキャラクターはむしろ稀です。しかし、持っている要素全てがそのタイプの可愛いに直結してしまうことが、逆にルビィが持つほかの可能性を覆い隠してしまっているような状況だと感じていました。
この流れが変わり始めたのが、HPTに収録されているSky Journeyです。
この曲はHPTの選挙の下三人から始まるのですが、ラ!ではだいたいセンターが歌うAメロのど頭を必ずしも曲のイメージと合致しかねるルビィが歌っていることに最初驚きを感じました。
そこへライブ終盤の降幡さんのMCです。
「誕生日を迎えたりして一つ大人になった、かっこいいルビィを目指しました」
この言葉でSky journeyの最初でセンターに立つルビィが、しっかりとイメージにはまったのです。そして自分はこの言葉を、「可愛い」以外のルビィの可能性を、降幡さん自身がより主導的に関わって模索していく、という宣言として受け取めました。
自分の中でのラブライブの最高のライブアクトは間違いなく、μ's 5thのLove Wing Bellで見られた「キャラ=CV」でも「キャラ+CV」でもない「キャラxCV」という極致だと思っているのですが、今回の降幡さんのこの宣言はこの「乗算の極致」へ至る第一歩なのではないでしょうか。
ここからの黒沢ルビィは絶対に面白い!と思わせてくれるパワーに満ちた決意表明でした。

そして実はAqoursにはもうひとり、降幡さんと似たタイプでステージに立ってる人がいまして。それがマリー役の鈴木愛奈さんなんですけど。

すみません、取り繕いました。
ただ単に一番好きなAqoursメンバーの話をしたいだけです。

この二人の共通点は、ステージ上でのルビィ度、マリー度がものすごいこと。他のメンバーもすごい頑張ってるし降臨度、召喚度、憑依度もどんどん上がってるんだけど、この二人はまさに「変身系」って感じです。
ステージの上では、降幡さんが自分の枠の中に内包したルビィという枠を大切に扱って形にしていく(9つの枠の中で一番繊細なので無理に扱うと壊れてしまう)」タイプだとすれば、鈴木さんはマリーという器に自分という水を流し込むタイプ(もしくはその逆かも)という印象があります。
ライブでのマリーはまさに「ハイアベレージ型」。高いテンションと高いスペックで最初から最後まで走り抜ける状態に鈴木さんの脅威のボーカル能力が加わって、いつでもこの人が歌ってれば間違いがない状態ってのはほんとすごいと思います。
馬とびが苦手と言っていたのも今は昔、1stのときよりもダンスも数段レベルアップして、どれだけ鍛錬を重ねたのか想像することさえできません。三時間歌って踊ってピッチがよれないボーカルなんて初めて見たよ。すでに録ったボーカルを重ねていたとしても、それを判別するポイントが「リズムがちょっとよれるかよれないか」くらいしかないのがすごさに拍車をかけますね。
贅沢を言うと、今も充分すごいんですけど、実はステージでもっと爆発したマリーが見てみたい気がします。常に出力が高いから爆発するにしても大変そうなんですけど、鈴木愛奈演じる小原鞠莉だけではなくて、鈴木さんとマリーが一緒になって、他のメンバーの印象すら全部ふっ飛ばしてしまう「本当の全開」がまだ眠ってる気がするし、二人ならそこにたどり着ける気がするんですよね……。
あとこれだけ「マリー」度が高いと、逆に本来の「鈴木愛奈」のガチな感じの歌が聴いてみたくなります。声優さんの本分ではないし求めるべきことではないのかも知れませんが、それでも一度は「シンガーとしての鈴木愛奈」をいつかこの目で見てみたいです。


埼玉二日目、ライブツアーの本当の最後の最後に流れたのは、次のファンミーティングのテーマ曲である「Landing action Yeah!!」でした。個人的にこれが流れたことがすごくいい印象で心の中に残っています。
ツアーが終わってしまう寂しさよりも、「次にこれがあるんだ」と思ってライブから帰れるのは、とても幸せなことではないでしょうか。
もう来月から始まる(!!!!)ファンミーティングが終われば、すぐに3rdライブツアーが始まります(おそらくは交流戦前のタイミングでしょうか)。なかなか過密なスケジュールで非常に負担も大きいとは思いますが、Aqoursがこの先どう成長していくのか、これからもとても楽しみです。



そして最後に、新アプリのこと。
ステージ上での話し方といい、μ'sの扱いにはほんとうに気を使っていることがわかります。それがオーダーなのか、本人達の配慮なのかは別として。
Aqoursはμ'sのフォロワーではありますが、同時にそのくびきから解き放たれた一個のスクールアイドルでもあります。もし二日目のMCで全員があの場で全開で「にっこにっこにー!」をやってしまっていたら、その瞬間にμ'sフォロワーとしての成分が勝り、Aqoursが獲得した独立性は薄れてしまったかもしれません。
個人的には、多少の質の違いはあったとしても、Aqoursは今の時点でμ'sの4th並みのパフォーマンスになっていると思います。そういう点ではもはやAqoursがμ'sに遅れを取るということはないと言っていいでしょう。
むしろ我々のほうが、それについていけてないのかもしれません。曜ちゃんに「凛さん」と呼ばれる凛ちゃんや、よしこをちゃんと「ヨハネ」と呼んであげる(当然その後に「ちょっとさむくないかにゃー」が来ることは想像に難くない)凛ちゃんを見て奇声を上げてしまった自分自身を含めて、です。
μ'sとAqoursが同じ時間軸で同居する夢のような空間、そこはきっと新しい虹ヶ咲の子達によって主導されていくのでしょう。その空間を見てなお、僕らは彼女達を別個のものとして支えていけるのか。
ファンのほうも、試されているのかもしれませんね。
posted by Die棟梁 at 00:00| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする