2009年04月25日

M@STER TRAXX 覚え書き (5)ニワン語の地獄

音源を貰ってアートワークが出来るまで、マスタリングしたり再生画面のデザインを最終的に決定したりします。
何名かの方が早めにアートワークを下さったので、実際それらと対応曲のマスタリングを済ませたものを使って、モデル画面を組んで参加者の皆さんから意見を聞きつつ仕上げていきました。
動くのが曲間トランジションだけでは寂しい、何かないかという意見にはNiveからオーディオスペクトラムを使い、さらにそれにプラスして曲ごとの再生時間とシークできないシークバーをつけました。このシークバーはsyu-kaPに素材を提供していただきました。

そして画面上に位置しデザイン上大きなウェートを占め、かつ今回のキモともいえる「ボタン」の設置に取り掛かります。

現在でこそリピートボタンですが、最初はこれをトラック選択ボタンにする予定でした。画面の右下にtrack1〜7のボタンと、ディスクスキップ計8つのボタンを配置する予定でした。 
ニコスクリプトでボタンを作り、ボタンを押したら曲頭に打ったキーフレに移動する。たったそれだけのことで、ボタン実装までは上手くいきました。ところが、それが今回一番の地獄の始まりでした。

ボタンを押せばジャンプする。しかし、ボタンを押した再生位置に来ると同じ処理が永遠に繰り返されるのです。

ボタンを押したらジャンプするというニコスクリプトの機能。これは2段階の処理に分かれています。ボタンを押したら指定したコメントが投稿するフェーズと、特定のコメントに反応して指定の時間または別動画にジャンプするフェーズです。
ボタンを押して投稿するコメントは、非表示にしたり、通常コメントとしてプールされないようにすることができます。ですが、ジャンプしてコメントが発生した位置より前に戻っても、コメントしたという事実はずっと残りっぱなしなのです。なのでボタンを押した位置に来ると、以前ボタンを押した時のコメントが流れてきて、それに反応して再びジャンプというループが繰り返されます。

頭を抱えました。
どんなに頑張っても動画自体は起伏は少ないので、画面上に見ている人がいじれる要素があれば退屈にならないだろうと、ボタンは今回メインに据える予定だった機能。これが動かないのは洒落になりません。

何とかする方法はないかと模索した結果、ニコスクリプトそのものを操る「ニワン語」を直接記述するしかないという結論に行き着きました。しかしこれは僕が一人で取り組むには荷が勝ちすぎており、参加者の方に手伝っていただいての必死の解析が始まりました。

ですが結果は「無理」。解析に参加したメンバー全員の結論でした。
フラグで処理するにしても以前に残ったコメントが残る以上、何らかの処理は行われます。結局それを越えるには「ボタンを押すことで直接行われる処理」が必要なのですが、なぜかボタンに関してはニワン語で記述することが出来ない(ニコスクリプトオンリー)のです。つまり、ボタンを押す行為にコメント以外の動作を仕込むことは現行の仕様では不可能。
加えて記述されたニワン語とスクリプトの進行軸が、そのまま動画の再生時間という事実。後の位置で定義した関数はそれより前にジャンプすると忘れるというのも結構な痛手になりました。

トラック選択ボタンが頓挫したのは本当にショックで、正直企画失敗なのではないかと思うくらい精神的にやられました。ですがどうにか解析する過程で得たヒントを元に「一度限りの単曲リピートボタン」を設置することができました。
ニワン語とニコスクリプトはかなり重いです。おそらく低スペックのPCにはかなり厳しい機能になっており(僕自身の視聴環境でもかなり重いです)、ユーザビリティとかいう方から見ればあまりいいものではありませんが、機会があればぜひリピートボタンも活用してみてください。
posted by Die棟梁 at 00:16| Comment(0) | M@STER TRAXX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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